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2009/09/16

THE BEATLES リマスタリングCD発売!

ポスト @ 10:20:17 | THE BEATLES

巷でも話題になっているように、9月9日に遂にビートルズの最新リマスタリングCDが発売された。

さんざんビートルズのことや、リマスタリングCDについては過去に書いてきているので、一応所感を書いておこうと思います。

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まずは公式サイトはこちら

彼らの並々ならぬ情熱が伝わってきます。

僕はといえば、購入しておりません(笑)。友人のTカシが購入したので、昨日聴かせて頂きました。

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ここでひとつ言っておきたいことがある。

人それぞれ「音を聴く」という環境が違う。

大きい音を出せるのか、小さい音でしか聴けないのか。

ソフトを再生するためのハード機器も人によってそれぞれ違う。

だからこれはあくまでも「主観的である」というのが前提だ。

ちなみに僕の使っているCDプレイヤーは16000円くらいの安物である。アンプに繋ぐケーブルは30センチで一本8000円という高額なものだが(笑)。

ヴァイナル用のターンテーブルはDENONのDP55-M。カートリッジはステレオがSHUREのV-15 TYPE3。モノラルはオルトフォンの一番安いやつ(でも1万円くらいするのだが)

あくまでもこの環境の中で比べている、というのが前提だ。

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このリマスタリングCDの製作スタッフは、当然本物のマスター・テープを当時の機材で聴いた上で作業に入っていると思うので、そえゆえのこの音だとは思う。

昔「ヴィニール・ジャンキーズ」という本を読んだときに書いてあったが

「オリジナルのヴァイナルにこだわるということは、いかにそのマスター・テープのサウンドに近づくか、ということなのだ」

のようなニュアンスだったが。

けど、僕としてはそんな環境で音を聴く幸せな状態には決してなることはないので、あくまでも上記の機材での主観的な「感想」ということになる。

そして僕がかたくなに信じている本当の「ビートルズ・サウンド」というものも全てこの環境下で味わっている、ということだ。

ソフトとハードの関係性というのはいつだってついてまわるのだ。

そこに唯一絶対の答えは決して導かれないのです(笑)。

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で、その環境下での感想。

やっぱりねぇ、アナログとCDは別物なのだよ。なんだか比較すること自体がアホらしくなってきた、というのが正直なところです(笑)。

今回のリマスタリングCDは全体的に低音域がアップされている気がした。

それにより、オリジナルのヴァイナル盤で感じ取れることのできる音のニュアンスの細かいところのダイナミックさとヴィビットさはどうしても失われている。

最近よく若者から聞くのが「低音が出ている」=「イイ音」という観点であるが、僕の見解は違います。低音域は時としていろんな音を巻き込んでその音のニュアンスを消してしまいます。

ビートルズのオリジナルの音(ビートルズに限ったことではないが)は以外と「軽く」て「荒い」のです。荒いというのは「ヴィビット」という言葉に置き換えられるかもしれません。

もしくはダイナミック・レンジが広い、ということかな?

音の立体感はやはりアナログにはかなわないかも・・・

ヴォリュームを上げた時に余計な音も含めて「立ち上がってくる」感じというのは(特にヴォーカル:モノラルだと余計感じる)やはりCDだとものたらないなぁ。

ストリングスの音は問題外。リマスタリング時の発想自体を変えなくてはいけないくらいにアナログとデジタルの弦楽器の音は違う、というのを今回も再確認した。

一応ギター弾きなので(笑)、ギターのサウンドについては

例えば、アビーロードの時期ジョージが使っているのは、フェンダー社が試作したオール・ローズのテレキャスターにアンプは(確か)マスター・ヴォリュームなしの銀パネのツイン・リヴァーブ。

アナログ盤はこのセットで自分が鳴らした音像を「そう、こういう音になるんだよな!!!」っ疑似体験できるが

CDはやっぱり違う。3枚くらいフィルターがかかっている感じ。

上手くシミュレートしていて悪くないんだけど、やっぱり根幹が違いすぎる最初期のフェンダー・ジャパンの一番高かったテレキャスターの音、といえばヴィンテージ・ギター・フリークはわかってもらえるだろうかねぇ・・・?

楽器弾かない人、ヴィンテージ楽器に触れたことのない人にはまったくもってチンプンカンプンな話でしょうが(笑)

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多分僕が求めているのは、イイ楽器を鳴らした時に空気がうなるような「ブリッ」とした感じ、そしてナマの声がもつ「張り」とか「倍音」とかを録音物がどれだけ「再生」できているのか、というところ。

でも結局「電気」を通して、いろんな環境で「再生」されるわけだから。

そのなかで体感したいのは、それを録っている場所に自分がいるような錯覚なのだな(笑)。

音がいかにイコライジングされコラージュされていようとも、そのコンソールの前に立ち会っているような幻想・・・・

どういうことかっていうと、「リアル」なのかどうか、っていうこと。

これが前述した「マスター・テープに近づく」という意味なのですが。

自分の環境下の二つのスピーカーを通して、目を閉じてジョン、ポール、ジョージ、リンゴと一体化できるか、ということなんですけどね(笑)

中学生の時からビートルズを夢中になって聴いていてね

夢の中で、「俺もビートルズになりたい!!」って真剣に思ってた(笑)。そういう経験って人には言えないけど、みんなあるでしょ???

そういう感覚を思い出させてくれたのがオリジナルのヴァイナル盤との出会いなのです。

それくらいのリアルな疑似体験を、40歳過ぎても思い出させてくれる音像がそこにあるんですよね。

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とここまで書いて読み直してみたが、完全なる「アナログ礼賛」でしかないので(笑)。

そしてまた、たかだか16000円のCDプレイヤーの音でしかない。

これが30万円くらいするCDプレイヤーで聴いたら感想は全く違うものになっている・・・・かもしれない。

しかしながら今の経済状況だと無理なので(笑)。

こういうオッサンの矛盾した環境や心持ちを前提として、今回のリマスタリングCDの総括です。

ちなみにTカシが購入したのは、「MONOボックス」のほうです。

アルバムで言えば、ビートルズは「LET IT BE」と「ABBEY ROAD」以外はモノラルが基本です。ミックスもテイクも違うのが多いです。

当時の彼らはあくまでもモノラルを前提としたミックス・ダウンをしているので、やっぱりビートルズというのはモノで聴かないと本質はわからない、と思います。

僕の中では「ステレオはビートルズではない」ということになります(笑)。

ここまで読んで、「そんなのどうでもイイじゃん!!!楽曲のよさとかには関係ないでしょ?」という人もたくさんいるとは思いますが、そこんとこの話は過去に散々し尽くしてますので割愛します。

それとは全く違う話ですからね〜、こんなことは。

より良い音で、より素晴らしい楽曲を堪能したい、というところだけでございます。

それは知らないより知ってたほうが、自分の人生が豊かになるという話だけ。

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最初の2枚、「PLEASE PLEASE ME」「WITH THE BEATLES」はちょっと物足らなすぎた。シンプルに2チャンネルでレコーディングしているものは、リマスタリングで本来ビートルズが持つ「ライブ・バンド」としてのドライブ感が失われてしまった気がします。

3枚目の「A HARDDAYS NIGHT」からその辺があんまり気にならなくなってくる。

ここから4チャンネル録音なのだが、やっぱりチャンネル数が多くなると、一つ一つの音がある程度「立った」状態で録音されるので、デジタル・リマスタリングには合っているのかもしれませんねぇ・・・・

特に良かったのが「MAICAL MYSTERY TOUR」かな?細かいところはさておいて、悪くはなかったです。

ヴィニール盤でいえば、モノラルとステレオでまったく印象が違うのが「RIVOLVER」と「SGT.PEPPERS〜」なんですけど。

やっぱりどうしてもこれはCDでもモノラルで聴いてもらいたいなぁ(笑)。

なんとかしてモノ盤をばら売りしてもらいたいもんです。

ちなみに新宿の某Dスクなんとかというレコード屋さんでよく見かける「オリジナル・モノ・サウンド」と銘打ったブート盤があるんですけど、さっき聞き比べしたらこっちの方がアナログの音像に近かったけど・・・・「荒い」という部分も含めて。

モノ・ボックス、3万円くらいするんですよねぇ?

こちらを購入するか

ブート盤に逃げるか

その3万円をオリジナル盤2枚に費やすか(笑)。3万円だせば、リボルバーとSGTの状態のイイのは購入できますから。

さてどれを選ぶかはあなた次第ですな・・・・・・

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ここまで書いて言い忘れたことがありますが

いままで出ていたCDより格段に音は良くなってますからね!!!!

ビートルズを今までCDで聴いていた方は絶対買いなおす価値はありますから!!!!

ということで全部聴かせてくれたTカシさん、本当にありがとう!!!

2006/11/21

本気で怒ってるかも(笑)

ポスト @ 8:38:03 | THE BEATLES

なかなか本題に進まないビートルズですが、またまたこんなものが出てしまったのでレビューしとかないと(笑)。ということで昨日全世界で同時発売されたビートルズの「新譜」、「LOVE]です。

経緯は前に述べましたし、いろんなところでこのアルバムのこと言われてるでしょうから割愛します。

で、感想。こんなもんでしょうねぇ(笑)。確かに楽しく聴かせてもらいました。まあいろんな音源がコラージュされているわけですから、マニア心はくすぐられますな。どのトラックから引っ張ってきたかは意外と判りやすかったです。120曲分をブッこんでいるらしいので、判らないところは、いつも思いっきりタイアップで部数を伸ばすしかない某MM社の「レコード・コレクターズ」なるものを参考にしながら聴き進めます(失礼)。

ここからが本題。しかしながらこういう「作品」を後世まで愛聴する方々はいったいどのくらいいるんでしょうか?話題作り以外のなにものでもないのでしょうか?そりゃ売れるでしょうよ、最初は。ビートルズを気にしている人は世界中にいくらでもいます。そんな人は「新譜」に3000円くらいの金をつぎ込むことに何の抵抗もないでしょうよ。

けどねぇ、後々聴くか、これ???悪いけど来年にこれを聴いている自分は想像できませんよ。まさに「完全消費型」のCDです。


CD時代になってからのビートルズのお仕事をちょっとまとめてみましょう。

1987年〜  UKオリジナルアルバム及びアルバム未収録曲を集めたPAST MASTERS1&2 、「赤盤」「青盤」CD化

1995年   ANTHOLOGY1〜3発売

1999年   YELLOW SUBMARINE SONGTRACK 発売

2000年   THE BEATLES 1 発売(24bit リマスタリング)

2001年   LIVE AT THE BBC 発売

2003年   LET IT BE... NAKED 発売

2004年   THE CAPITOL ALBUMS VOL. 1 発売

2006年   THE CAPITOL ALBUMS VOL. 2 発売


で、僕がこの中で聴き続けているものは・・・・アンソロジーとBBCライブの2枚だけです。理由は簡単。今まで公式に発表されていなかった音源だから。ちなみに海賊盤ではかなりの部分をいくらでも聴く事ができました。

イエロー・サブマリンとレット・イット・ビーなんて音をいじくっているCDなんか最初だけですよ、聴くのは。物珍しいから買って一時期細部に注意して聴いてただけ。

「1」??これが現行の「ベスト盤」?????[PLEASE PLEASE ME]と[STRAWBERRY FIELDS FOREVER]が入っていないアルバムがベスト?????(あの忌々しい[MICHELLE]が入っていないのが唯一の救いか:笑)無理矢理全米&全英No.1の曲を詰め込んだ企画なのでこういう大事な曲が漏れる。大体[YESTERDAY]なんてイギリスでシングル・カットしてないんだよ!!要は彼らの意図ではないわけ。ポールのソロみたいな曲はビートルズとしてシングルにしない。これが彼らの4人の考え。どうしてもこの曲を入れないとビートルズを良く知らない購買層にアピールしないというAPPLE&EMIの意図がみえみえ。だから「全米No.1」なんてことになる。音?良かった気がする(笑)。「気がする」っていうのは買って1回聴いてすぐ誰かにあげちゃったから。けどかなりの曲がステレオだった気が・・・・。ビートルズのシングルは[THE BALLAD OF JOHN AND YOKO]までは全部モノラルなのだ!!シングルのNo.1ヒット曲を集めたコンピ盤としてはもうここから納得いかない。(余談だが2000年に世界で一番売れたCDはこれだそうだ・・・・・)

キャピトル・アルバムだが、多分これが一番良い「仕事」なのであろう。きっちりモノラルとステレオの両音源を24ビットでリマスタリングしている。しかしながらあくまでもアメリカの「編集盤」なのである!!UKオリジナルとミックスも違う。「ラバーソウル」なんか曲目も曲順も全然違うって知ってました??アメリカ編集盤は次の「リヴォルバー」まで別編集なんですよ。イギリスとアメリカのアルバムが「統一」されるのはその次の「サージェント・ペッパーズ」から。

ちなみに僕はこれ買ってません。なぜなら4枚一組のボックス・セットだから買いづらい。高いでしょ?(笑)。もうひとつ言っておくとVol.1の日本盤はコピー・コントロールCDですからね。サイテイですね、東芝EMI!!!!

はい。最後はむかついております。何が言いたいかって、何度も言いますがオリジナルUKモノ盤を持っていない人は製作者が意図した本当の「正しい」音が聴けない状態なんですよ!!!!!!世界で一番有名なバンドがこれでいいのか、ホント。

実は噂によるとようやくUKオリジナル音源のリマスタリングが進行しているらしいです。ただし「音楽配信用」として・・・・・。

お願いですから、一番核であるオリジナル音源のCDでの正しいリマスタリングを早くやってくださいよ・・・。それもキャピトル・ボックスと同じようにモノとステレオの両方で・・・・。どうせ初期のアルバムなんか30分ちょっとなんだから、一枚のCDで両方入るでしょ??これって聴き手に対しての最低限の誠意じゃないんですかねぇ?

この間、恩年23歳になるサッカー仲間かつバンドマンのKイチロー君にビートルズのオリジナル盤を聴かせたらビックリしてましたよ。

「エ〜ッ!!!!ビートルズってこんなに音太くってロックなんですか〜!!???」ですって。この感想凄く判りますよ。ビートルズの87年のCDなんて今や音細くってどうしようもないもん。あんなのただのポップスにしか聴こえないよな。

これだけいろんな名盤たちがリマスタリングで正しい姿を取り戻そうとしているのに・・・・。アナログ・オリジナル盤の音像にはどんなことをやっても太刀打ちできないのは当たり前なんですが、少なくとも努力はしてもらいたいですよ、製作者サイドは。

この間出たビーチ・ボーイズの[PET SOUNDS]の新しい40周年リマスタリング盤聴きました?あれのモノ・ミックスは今まで聴いてきたどのCDよりもオリジナルに近いものでしたよ。当然アナログのマッドさは和らいではいるのですが、それでも一番近いです。ブライアン・ウィルソンは右耳が難聴なんです。ほとんど方耳しか聞こえない。で、フィル・スペクターのモノラルの音圧に心酔している。モノラルこそ、彼の頭の中にある音像なんです。作者はどういう意図で作品を作ったのか?その正しい姿を聴く者は知る権利があると思いませんか??

この間出たジョージ・ハリソンの[LIVING IN THE MATERIAL WORLD]リマスタリング盤聴きました?イイですよ、なかなかイイ。かなりオリジナルに近い音質です。やればできるんです(当たり前ですが)、アップルとEMIは。

それに比べてジョン・レノンの一連のリマスタリング(リミックスと書いてあるが)CDはヒドイ・・・・。オノ・ヨーコの意図が入ってしまった可愛そうな「ジョンの魂」と「イマジン」よ・・・・。「ロックン・ロール」もいじくりすぎ。なんでこんなことになるんだろう???これが名作を後世に伝えようとする人達のやることなのか。まったく理解できません。オリジナル盤を聴けばそういうのってよ〜くわかりますよ。

「口うるさいやつだ」とか「そんなのたいしたことないじゃないか」とか「オリジナル盤至上主義なんて道楽で本末転倒だ」なんてみなさんいろいろ思うかもしれませんが、はっきり言いましょう。皆さんは騙されているのです!!なんで音楽に関してはみんなこだわりが消えてしまうんですか?

皆さんは絵画を観にいきますか??ピカソやダリやマティスの生の絵を観て「やっぱり本物観ないとわかんないよな」って思いませんか??あの生の筆圧とか絵のサイズとか大事ですよね?MOMAで来たマティスの「ダンス」なんてあの大きさだからこそですよねぇ??(好き嫌いは別として)

みなさんがCDで聴いている(少なくとも)ビートルズは絵画の粗悪なコピーか改作(もしくは贋作)と同じことなんです。

確かに「再生する」という音楽ソフトはその再生装置(ハード)によって全然違って聴こえます。しかしながら、少なくともソフトを提供する側は「正しい姿」でその音を提供する義務があるとおもいます。

そういやぁローリング・ストーンズだってそうだよな。60年代のUKのリマスタリング盤なんて全部出揃ってないはずだよな。なんでイギリスのバンドがイギリスで出したデッカのそのままの形(デッカは音イイですよ、当然モノラル!!)が我々の耳に届かないんでしょうか??いろいろ版権が複雑なのかもしれませんが、歪んでますよね、これは。世界で一番有名なロック・バンド二つがこの危機的状態っていうのは一体全体どうなんでしょうか?

いやはや、たかだかDJ感覚のクソCD(結局そう思ってるんですけど:笑)から随分話がそれ、かつ素面で本気でむかついてしまいましたが、とにかく僕が言いたいのは正しい姿で正しくリマスタリングしろ!!!!ということだけでございます。みんながみんなが何万円も出してオリジナル盤買えないんだから。

これだけデジタル技術が進歩してるんだからかなり近いところまではCDでイケルんですよ。現に50年代のロックン・ロールはイイ感じでCD出てるもん。粗悪なペロペロな音のアナログ時代の編集盤より今のCDのほうがよっぽどイイ。さすがにサン時代のエルヴィスなんてオリジナルで聴いたことないけど(シングル一枚何十万円の世界です)、少なくともバディ・ホリーやジーン・ヴィンセントなんかはオリジナル盤の70パーセントくらいの迫力までは近づいてますよ。だから僕はこのへんはCDで買いなおしてます。大体オリジナル盤で綺麗な状態なんて少ないんだからしょうがない。あとはシングルで買うのは「趣味の世界」ですよ。僕の老後へ向けた道楽です。

お願いだから世界で一番有名なバンドくらいはオリジナル・マスターに一番近い形で後世に残してくださいまし。こんな小手先だけの商売やってたら、アップルもEMIもホントに潰れるよ、そのうち・・・・・。

2006/10/19

THE BEATLES 1965.8

ポスト @ 12:04:17 | THE BEATLES

1965.8.6 [HELP!]

HELP!

THE NIGHT BEFORE

YOU'VE GOT TO HIDE YOUR LOVE AWAY

I NEED YOUvo.GEORGE

ANOTHER GIRL

YOU'RE GOING TO LOSE THAT GIRL

TICKET TO RIDE

side B

ACT NATURALLY   vo.RINGO <オリジナル:バック・オーエンス>

IT'S ONLY LOVE

YOU LIKE ME TOO MUCH vo.GEORGE

TELL ME WHAT YOU SEE

I'VE JUST SEEN A FACE

YESTERDAY

DIZZY MISS LIZZY<オリジナル:ラリー・ウイリアムス>

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昔、店の大晦日の営業日に「BGMは全部ビートルズにしよう!」という企画をやって、ファーストアルバムから順番にかけていったのですが、みんなが一番「ダレた」のがこのアルバムのB面でした(笑)。確かに他のアルバムから比べるとインパクトに欠ける曲が多いかもしれない。特にB面は埋め合わせっぽい曲がチラホラ・・・(本人達もインタビューで認めております)。同名の映画は昔見たんだけれど、あんまり記憶がない・・・。という、まあ僕にとって非常に地味なアルバムではあります。

けど、改めて聴いてみるとそこはビートルズ。標準以上の基準は当然満たしているわけで。これはこれで良いのだなぁ。最近聴く頻度が高くなっております。

このアルバム[HELP!]の位置づけとしては、「アイドル時期からレコーディング・アーティストとして飛躍する中期への橋渡し」として捉えるのが適切かも。当然重要な作品がいくつも収められているわけでして。そして次のアルバム[RUBBER SOUL]へのヒントがいくつもちりばめられております。構成は、A面は映画で使用された曲、その他がB面。カバーが2曲です。

このアルバムで初めて「外部ミュージシャン」が導入されます。まずは[YOU'VE GOT TO~]のフルート、それから[YESTERDAY]の弦楽四重奏です。YESTERDAYは別に僕にとってはどうでもいい曲だったのですが、オリジナル盤を聴くことによりこの曲の良さがようやくわかりました。イギリスっていうのはクラシックの録音およびレコード製作の歴史が長く、この国でプレスされたレコードは弦楽器の音が非常に綺麗にかつバランスよく再生されます。「イギリス盤の醍醐味は弦楽器にあり」と僕は思ってるんですが。特に僕が反応するのはチェロの音!!もう凄いチェロ好きです。この楽器の音に僕は「BLUE」な何かを感じるんですよね。アイルランドのDE DANNANの名作「BALL ROOM」もアイリッシュ・トラッドにばっちりチェロが入ってるから大好きなのかも・・・・。一曲目のうなるようなチェロ・サウンドは何度聴いてもしびれます。

YESTERDAYの貢献者はやっぱりプロデューサーのジョージ・マーティンでしょう。このアルバムから先、彼がいなかったらビートルズはあそこまでのレコーディング・アーティストになりえなかったはずです。彼とビートルズの意見の交換、そして無理難題なイメージを音に具現化する力こそジョージ・マーティンの最大の貢献です。

ここでジョージ・マーティンについて少し。彼はビートルズが所属するEMI傘下のレーベル、パーロフォンのマネージャーかつプロデューサーです。音楽院でクラッシックの基礎を学んだ後、パーロフォンでありとあらゆるレコーディングに関わりました。特にピーター・セラーズのコメディものとかが有名です。彼のロックン・ロール以外の音楽に対する豊富な知識と多彩なレコーディング経験がビートルズの革新性にどれだけ貢献したか・・・。これはこの後徐々にお話していきます。

最初この曲はポールの弾き語りでレコーディングされ、その後弦楽四重奏をオーバーダビングしました。

ポールがYESTERDAYのアレンジについて、こんなことをインタビューで言っております。

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「僕らは曲だけ作って、アレンジは全部ジョージ・マーティンに任せていたとみんな思ってるようだけど、僕にしろジョンにしろ、オーケストラが必要なときにはジョージ・マーティンの家に行ったり、ジョージに家に来てもらって、一緒に討議していたんだよ。

「YESTERDAY」のときも、僕はジョージの家で2時間ほど紅茶を飲みながら、ピアノと手書きの楽譜を前に一緒に検討した。 彼が「よし、Gだ」と言うと、僕が自分のコードを書く。「いいねえ」と彼が言う。ロックンロールでは1音符分ブランクにしてコードを分ける。ところが弦楽曲を作曲するクラシック音楽家は、その間をGで埋める。でも音符を加えることによってコードが緊密にまとまり過ぎると、弦楽四重奏がほとんどひとつの楽器音のようになるから、それぞれの音を分離させるのが秘訣なんだよね。GコードはG、B、Dから成るから、たとえばGの音は1オクターブ下げてチェロが弾いて、Bはそのままで、Dは上げてみるという具合。バッハがどんな方法を使って合唱曲や四重奏を作っていたか、あのセッションでジョージが説明してくれたよ。「バッハなら、こんな風にするだろう」と彼が演奏して見せてくれたんだ。

僕のコードを狭い音階の中でまとめないで、ピアノの鍵盤上で大きく広げてくれるんだ。僕はレッスンを受けていたんだね。小さな技を学んだよ。正式なコースを受ければ全部習えることだろうけど、そんなことする気はないからね。こんな過程で自然に習うのがいい。僕にとって、音楽は純粋に美しい魔法の世界だから、宿題をして勉強するとか、そういうやり方じゃ全然駄目なんだよ。 で、ジョージがこの方法を教えてくれて、僕は「素晴らしい」と感心しながらふたりで弦楽四重奏のパートを作ったわけだ。1箇所だけ僕が口を挟んだことがある。「ここだけチェロを少しブルースっぽくできないかな? 他の楽器にずっと合わせるんじゃなくてさ。この方式からはずれてみようよ」と。ジョージは「バッハは絶対こんなことはしなかったと思うけどね、ポール。ハハハ」と笑いながら、僕の意見を取り入れてくれた。「やった!」って、ときどき僕らは小さな主張をしていたんだ。だって、これは僕の曲で、僕のコードで、すべて僕のものなんだよ。合奏部分がバッハ調になったから、バランスを調整するためにも、何か僕らしいものを加えたかった。だから今までにないセブンスを入れたりしたんだよ。僕らがブルー・ノートと呼んだこの部分はちょっと有名になった。変わったアレンジだということでね」

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ちなみにこの曲のキーは実はF。ポールはこの曲を弾く際にギターを一音下げた状態で演奏してます。だからギターのポジションはGになるわけ。

その他、このアルバムのポール曲で大好きなのは[I'VE JUST SEEN A FACE]ですね。歌詞はポールっぽいある意味ポジティブなショウモないもんですが(これはポールの持ち味でもあります:笑)、メロディと楽器のアンサンブルが素晴らしい。「ポールのアコースティック曲に駄作なし(ミッシェル除く)」です!本人も相当気に入っているらしく、ウィングス〜ソロと何度も再演しております。

[YOU'VE GOT TO HIDE YOUR LOVE AWAY]はジョンが完全にボブ・ディランになりきった曲(笑)。余計なことを言うのが大好きなポールさんはこんなことも言っております。

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僕はウディ・ガスリー時代のディランが好きだったけど、ジョンはサイケでドラッグをやるようになった第2期のディランの詩の世界に魅了された。どの歌も歌詞が素晴らしいよね。ジョンの本に出てくるような、入り乱れる言葉の世界。ディランの回りくどい言い回しや詩の世界が、ジョンの琴線に触れたんだ。ジョンは「これこそ僕の世界だ」と感じたんだろう。それで、ディランのイメージでこの曲を作った。だから100%ジョンの歌だと思う。僕も手を貸したかもしれないけど。バースをいくつか埋めるのを手伝った記憶がかすかにあるからね。

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あと気になる曲が[YOU'VE GOING TO LOSE THAT GIRL]。コーラスの掛け合いが初期の頃っぽいですね。というか同時期のモータウンのガールグループをもろに意識している感じがしませんか?シュープリームスとかヴァンデラスとか。とにかく常にアメリカの最新ポップスを気にしていた彼らの証拠なような気がします。

このギターソロはフェンダーのストラトキャスター。ジョンとジョージにフェンダー社が同じソニック・ブルーのストラトをプレゼントしたものを使ってます。このギターは次のアルバムで大活躍!楽器好きの観点からみると、このストラトはネック裏には綺麗なトラ目が入っていて、カスタムカラーもあいまって非常に美しい逸品なんですが、ジョージさん、なんとその後とんでもないサイケデリック塗装に塗りなおしてしまいます!!!ああ、もったいない・・・・。けど、こっちの方が世界中のビートル・コレクターには「貴重品」なんでしょうけどね(笑)。

[ANOTHER GIRL]と[THE NIGHT BEFORE]は曲風がそのまま次のアルバムに直結しています。前者ではポールが始めてギターソロを披露。もともとギター奏者ですけど、実はこの時点で一番上手かったかも・・・・。弾いてるのはエピフォンのカジノ。このギターをポールが購入して、その後ジョンとジョージが買い求めたのだそうです。ちなみに三人のカジノは全て仕様が異なります。ポールのカジノですが、現在も現役として大活躍中!!ヴァイオリン・ベースやYESTERDAYを弾いたエピフォン・テキサンといい、全て現役。ポールはホント物を大事にするお方です。こういうところは尊敬に値します。

それからほとんど全ての曲にパーカッションやキーボードのオーバーダビングが施されています。こういうことも彼らのレコーディングに関する意識の進歩なんでしょうねぇ。全ては次のアルバム以降結実されるんですが・・・・。

最近久しぶりに[THE BEATLES ANTOLOGY]というビデオを見直してるんですが、この時期の彼らはいろんなことが重なってかなり精神的に追い込まれていますねぇ。異常なほどのビートル・ブームの中での世界中のツアー。どこに行っても安らぎはなく、ライブに関しても当時のPAシステムの貧弱さと観客の悲鳴で演奏どころではなく「パンダ」状態。彼らはほとんど自分達の音が聴こえなかったはずです。ミュージシャンとしての演奏に関するこだわりはもはや「ライブ」では満たされなくなっていました。リバプールで一番のライブ・バンドが、音楽とは関係ない世間の喧騒にどんどん呑まれていく危機感は相当なものだったと思います。そして精神世界を言葉で自由に紡いでいくボブ・ディランとの出会い。マリファナへの過度の依存。それによる内なる自分とアイドルたるマスでの自分達のギャップ等々。

もはや65年の段階から、彼らが自分のアイデンティティを保つのはスタジオで音を創造することしかなくなっていくのでした。そうしてそれは次のアルバムで結実します。このアルバムはその過渡期のアルバム。だからこのタイトル[HELP(ビックリマーク)]というのは凄く象徴的で、そう考えると中途半端な曲が多い感じがするのもなんとなく理解が出来て(笑)、それゆえこれはこれで結構愛せるアルバムだなぁ・・・・なんて改めて思った次第であります。

2006/10/05

THE BEATLES 1965.4~7

ポスト @ 9:43:57 | THE BEATLES

1965.4.9[TICKET TO RIDE/YES IT IS]

5枚目のアルバム、[HELP!]のセッションからの第一弾シングルです。ジョン曰く「ヘビー・メタルのレコードの初期の一枚」と申しております(笑)。まあ確かにミドルテンポの(当時としては)ヘビーさを兼ね備えておりますが。特徴的なのはやはりリンゴのドラム・パターンでしょう(ポール考案らしい)。このスネアのモタリ具合をコピーするにはなかなか難しいですよね。

オリジナル盤は細部の音まで良く聞こえます。このアルバム・セッションからかなりのオーバー・ダビングが始まりますが、この曲もしかり。ギターはおそらく4本重なってます。イントロのジョージのリッケン12弦、ジョンのリズム・ギター、ベースラインを強調する5弦開放のシングル・ノート(おそらくジョージのグレッチ・テネシアン)、そしてサビの途中のG6のコードワークと単音リックおよびソロがポールの弾くエピフォン・カジノです。そう、この曲をきっかけにポールのギターパートが増えていきます。

タンバリンはジョン。そして曲の最後にわずかながらハンド・クラップが入ります。これはオリジナル盤を聴くまでわかりませんでした。モノラルでひとつのベクトルに音が重なっているのに、ステレオより細部が聴こえるというのが面白いところ。

中学生の時、この曲が凄く好きでした。なんかドキドキするんですよね(笑)。「抱きしめたい」を聴いた時のドキドキ感と違う、もう少し大人びた感じなんですけど。・・・・理由は未だもって説明できませんが。

B面の[YES IT IS]はジョンの手による3連バラード。[THIS BOY]に通ずる曲ですね。サビのシャウトが相変わらずブラッキーです。この曲の全編で聴こえるのは「ヴァイオリン奏法」というもの。ギターのヴォリュームを最初絞っておいて、弾いた後に上げていくことにより、アタック音を消したヴァイオリンやスティール・ギターのような効果を得ることが出来ます。普通は右手をヴォリューム・ノブにかけておいて弾きながらコントロールしたり、ヴォリューム・ペダルを使ったりします。初期のころは(BABY'S IN BLACK)「二人でやっている」というのを読んだことがあります。写真も見たなぁ・・・・。ジョージが座ってギターを弾きながらジョンが彼のギターのギターのつまみをいじくっている写真。かなりうる覚えですが。

この曲をアコースティック・ギターで弾く場合、キーはEなんですが、Aメロのところをローコードで、しかも1弦と2弦はつねに開放弦を鳴らしっぱなしにすると雰囲気が出ますのでお試しあれ。(E-A-F#m-B7)

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1965.7.23[HELP!/I'M DOWN]

ジョン会心のヒットチューン。映画のタイトルが決まった後にジョンが書き始めましたが、歌詞の内容はボブ・ディランの影響を受けた個人の内面の暴露と結果的になっております。この時期のことはジョンがインタビューでこう語っています。

「ビートルズ旋風はクレイジーだった。僕はブタのように飲み食いし、ブタのように太って、いつも自分に満足できず、心のどこかで助けを求めていた。すべては曲の中に表れていたと思う。表面的には何もないようだけど、今のポールの曲ですらそうだ。ちょうど、筆跡を分析すると自分のすべてが表れるようにね。ディランは賢くわけのわからない言葉の裏に逃げ込もうとしたが、言葉面に隠されている何かを見さえすれば、それがどういう意味なのか、はっきりわかるんだ。怒り、愛、憎しみ、それはすべての作品に表れてるよ。ややこしい言い回しで書かれているから、ちょっとわかりにくいだけだ。

「Help!」のとき、僕は実際に助けを求めて叫んでいた。ほとんどの人は、これが、ただのアップテンポのロックンロールだと思ってる。僕もそのときはわからなかったよ。映画のために曲を書くように言われて書いただけだった。でも後になって自分は助けを求めて叫んでいたんだと気がついた。いわば僕の「デブのエルヴィス時代」だな。映画を見るとわかるけど、彼、つまり僕はすごく太っていて、不安げで、自分を見失ってる。そして、歌の内容は自分がずっと若かったころのこと、いかに楽に過ごしていたかを振り返ってる。とても肯定的ではある。そうだ。でも、窓から飛び降り自殺をしたくなるくらい、落ち込んでもいたんだ。年をとるにつれて、僕も生きるのがうまくなってきた。年をとると自分をコントロールできるようになるのか、それとも落ち着いてくるのかはよくわからないけどね。とにかく、あのころの僕はデブで、落ち込んでいて、助けを求めていた。」

(ジョンとヨーコ・ラスト・インタビュー:1980年)

たかだか25歳のジョンがAメロで唄い始めるあの歌詞[When I was young,so much younger than today]というある意味衝撃的な部分は実はポールのアイデアらしい(本人談)です。本当かなぁ・・・(笑)。

この曲の素晴らしいところはその構成とサビ&Aメロのキーが違うところですね。いきなり入るサビの部分のキーはBm。そのあとAのベース音をはさんでGで落ちてEでA7(コードは落ちているのに、メロディはドンドン上がってます!!)。ここからメジャーキーでの展開は普通に考えるとDなんですが、なんとAメロは全然関係ないAから始まるんですよ。これは凡人には考えつきませんわ。それをまったく違和感なく繋いでいく。凄い・・・ビートルズの作曲能力がドンドン高まっている典型的な例です。

ついでなんでジョージの印象的なギターリフ(落ちていくやつ)の弾き方ですが、知っている方は知っていると思いますけど、一応お教えします。5弦の7フレットと4弦の5フレットを最初に押さえ、3弦と2弦は開放弦。でダウンで一音づつ弾き、押さえた5弦と4弦はそのままひとつずつ下がっていって最後はローコードのAに行き着きます。・・・・これでわかるかなぁ??(笑)。

B面の[I'M DOWN]はポールによる明らかにリトル・リチャードをオマージュした作品。「リトル・リチャードをオリジナル曲でやってみたい」という単純発想ですな(笑)。けどこれだけのイイロックン・ロールをかけてしまうんだからとてつもなく凄いんですけどね。

大ヒット曲のオリジナル盤にありがちなんですが、B面のほうが音が良いんです!なぜかって言うとみんなヒット曲のA面ばっかり繰り返し聴くから。僕の持っているバディ・ホリーの[PEGGY SUE]のオリジナル盤も大ヒット曲ゆえにA面の盤質はあんまり良くない(といってもこの曲のパンキッシュな部分は十分再生できてますけど)。このB面に収められた[ EVERYDAY]がA面が嘘のようにミント・コンディションなんですよ!!まるで新品のような音の張りで傷なしなんです!!!ホント、50年前に作られたレコードの音とは思えないくらいです。

この[I'M DOWN]も同様です。凄い音圧でビックリします。ポールのシャウト、リンゴの素晴らしいドラミング、ジョージのこれまた素晴らしいグレッチのトワンギング・ギター、ジョンのワイルドなヴォックス・オルガンのプレイ、最後に連打されるボンゴの音色、と言うことなし!!!ロックン・ロールは7インチのオリジナル盤にかなうものはありません。というか、7インチオリジナルで聴かないとロックン・ロールの本質はわからない、といっても過言ではないでしょう。

さて余談ですが、この曲を録音したのが65年6月14日。この日のセッションで一緒にやった曲は[I'VE JUST SEEN A FACE] と[YESTERDAY]・・・・。このバカ・シャウトと「世紀のスタンダード」を同じ日に録っていたとは・・・・。ポールさんの精神構造の奥深さを感じずにはいれません(笑)。変な人だ。

2006/09/26

THE BEATLES 1964.12

ポスト @ 9:05:39 | THE BEATLES

1964.12.4[BEATLES FOR SALE]

side A

NO REPLY

I'M A LOSER

BABY'S IN BLACK

ROCK AND ROLL MUSIC<オリジナル:チャック・ベリー>

I'LL FOLLOW THE SUN

MR.MOONLIGHT <オリジナル:ドクター・フィールグッド>

KANSAS CITY<オリジナル:リトル・リチャード>

side B

EIGHT DAY'S A WEEK

WORDS OF LOVE   <オリジナル:バディ・ホリー>

HONEY DON'T    <オリジナル:カール・パーキンス>

EVERY LITTLE THING

I DON'T WANT TO SPOIL THE PARTY

WHAT YOU'RE DOING

EVERYBODY'S TRYING TO BE MY BABY<オリジナル:カール・パーキンス>

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その年のクリスマス商戦に充てられた4枚目のアルバム。アメリカとイギリスツアーの合間を縫って製作されたため、あまり時間がなかったのか、前作の全部書き下ろしとは逆に6曲がカバーで占められています。当時ビートルズは「1年に2枚のアルバム」という契約をしておりまして、それを履行した形です。

前作の充実感と比べると、オリジナルも「やっつけ」感が否めない曲がちらほら。カバーも地味といえば地味。人によってはあんまり評価の高くないアルバムですが、なぜか僕の中で凄く好きなアルバムなんですね。それは多分「フォー・セル」が一番南部アメリカン・ルーツ・ミュージックに接近しているからかなぁ・・・?非常に土臭いレコードだと思います。多分カール・パーキンスの曲を2曲も取り上げているからかもしれません。バディ・ホリーも地味なのを選んでますし。

オリジナル盤で非常に心地よいのは、アルバム全編にわたって聴こえるアコースティック・ギターのコード・サウンド。ジョンの弾くギブソンJ160-Eのカッティングがジャキジャキとアクセントを加えてます。また、ジョージがこのアルバムから導入したグレッチのテネシアンも以前のカントリー・ジェントルメンと違うサウンドを醸し出しております。このギター、「ハイロートロン」というシングルコイルを装着しており、カントリージェントルマンについていたハンバッキングの「フィルタートロン」より、よりアーシーなサウンドを特徴付けています。こういうギターのサウンドの違いが明瞭になるのもオリジナル盤の醍醐味です。

「FOR SALE」は僕が中学3年の時にはじめて買ったビートルズのアルバムです。当然当時は日本盤で。だからからか凄く思い入れがありますね。オリジナル盤を始めて買ったのもこのアルバムでした。これはオークションではなく西新宿のレコード屋で。値段は8500円でした。初めての高額レコードで、レジに持っていくときに凄くドキドキしたのを覚えてます(笑)。中学3年の時(1980年)、ラジオで大友康平がビートルズばっかりかける番組をやってました。ジョンが亡くなった次の週、なんにも言わず、彼が一曲目に「NO REPLY」をかけました。雨戸を閉め切った4畳半の真冬の僕の部屋にこの曲が染みわたり、なんだか凄く涙が溢れてきたのを思い出します。ちなみにこの番組が僕とハウンド・ドッグとの唯一の接点です(笑)。

このアルバムは全曲カバーしたなぁ・・・・。まあコード進行もそれほど難しくないので、ギターを持ってはA面から全部一緒になって弾いてました。そうすると僕のロカビリースタイルのギター(ギャロッピング)への傾倒はこのアルバムがきっかけになるんですね。酔っ払ってギターを持っている時、僕の宴会ネタはこのアルバムのA面完全引き語りです。まあうちのドラムのケンちゃんの「サージェント・ペッパーズ弾き語り」には到底及びませんが(笑)。

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このアルバムを楽しむポイントとしては次の二つ。まずは「ライブ・バンド」としてのビートルズの凄さ。[ROCK AND ROLL MUSIC]と[EVERYBODY'S TRYING TO BE MY BABY]はなんと1テイクで終了です!!!演奏も唄もライブのまま。全部一発録り。で、この勢い・・・。凄いグルーブ感です。フレーズはコピー出来ても、こういう「ノリ」っていうのはなかなか出せません。どうりで高校の時にバンドでやってもうまくいかない訳です。昔「ビートルズは下手だ。特にジョージのギターはノー・アイデアだ」って言われてましたが、そんなことはまったくありません!!こういう演奏を聴くと本当にそう思います。今のどうしようもないノー・フィーリングなクラプトンのギターを聴いて「凄い!」なんて思っている人にはわかるわけはないですけど。

そして次のポイント。これはジョンのボブ・ディランへの傾倒の表れであります。一曲目の[NO REPLY]もボブっぽいですが、これは64年の6月にデモが録られていますので、ちょっと違うかな。8月にボブと面会していよいよ本格的にのめりこんで行きますから、具体的に影響が出始めるのは[I'M A LOSER]からかもしれません。曲調もそうですが、やっぱり詞の部分が大きいと思います。より自伝的で内省的に詞が変化していきます。これに関してはジョンの生前のラスト・インタビューでこんなことを言ってますので、参考までに・・・・。

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「ボブ・ディランに会ったとき、僕はすごく感動した。僕はすぐにファンになりやすいタイプなんだけど、自分でやるようになってからは「ファン」になるのをやめていた。サインを集めたり熱をあげたことはないけど、もし誰かを好きになったら、とことん好きになる方なんだ。 「You've Got To Hide Your Love Away」は、僕のディラン時代の曲だ。ちょっと悲しげに、自分に歌って聴かせるタイプの曲。"Here I stand with head in hand・・・(頭をかかえて立ち尽くしている)"。僕は自分自身の感情を表現するようになっていた。いつからだったのか、正確にはわからない。「I'm A Loser」か「You've Got To Hide Your Love Away」あたりかな。あるシチュエーションに自分を投影する代わりに、自分自身についてどう感じているか表現しようとしたんだ。それまでは、自分の本の中でやっていた。僕にそれを気づかせてくれたのはディランだ。話し合いとかしたわけじゃなく、彼の作品を聴くうちに、気づいたんだ。 僕はポップ・ソングの作曲をいわば職業作家の姿勢でやってきた。シングル用にあるスタイルの曲をひねり出し、あれこれの目的にフィットするように、あるスタイルの曲をひねり出すというやり方だ。僕の中に、ダンス・ホール向けの曲を書くジョン・レノンという別人の作曲家がいて、僕はこれに、歌詞であれなんであれ、まったく重要性を感じていなかった。自分自身を表現するのは、「ア・スパニヤード・ワークス」や「イン・ヒズ・オウン・ライト」だった。この2冊は僕の個人的な感情を表現した私的ストーリーだ。その後、僕は曲においても自分自身を表現するようになった。客観的ではなく、主観的に書くようになったんだ。」

(ジョンとヨーコ ラスト・インタビュー)

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ジョンは好きになるととことんのめりこみます(笑)。映画[HELP!]でかぶっている帽子は明らかにディランの影響(ファースト・アルバム)でしょう。

こういうことを考えると「あの」オノヨーコへの溺愛ぶりも納得せざるを得ません。ボブ以上に彼に影響を与えた人、それはヨーコなんでしょうね。我々が客観的に見た好き嫌いは別にしてね。

そういえばこの曲、Aメロのコード進行G-D-F-GのFの部分にジョンのルーツであるアイリッシュネスを感じてしまいます。(ギターで弾く場合、ローコードのGは2弦の3フレットも追加、Fのところは1弦の3フレットを残してください)多分ジョン本人は全く意識していないでしょうけど。まあボブの曲調自体がアメリカン・フォーク、すなわち元を辿ればアイリッシュ&イングランドのトラッドをルーツとしているわけですから、ジョンが彼を意識するあまりこういうものが自然と出てしまうという、歴史の偶発性が非常に面白いですね。

ジョンとボブの親密さを物語る珍しい映像がYOUTUBEにありました。ロック史的に観ると結構凄い映像かもしれません!!

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その他の曲について。

[I'LL FOLLOW THE SUN]はなんとサー・ポール・マッカートニー16歳の時の作品だそうで!!!生まれ持っての天才なんですね、やっぱり・・・・。

僕の「ビートルズ10番勝負」の中の一曲、[BABY'S IN BLACK」ですが、なぜグッとくるか説明できないのがもどかしいです(笑)。なんででしょう?単なるワルツ好きなんですかねぇ??けど凄くクールでブラッキーに聴こえるんですよね。それがビートルズならではのオリジナリティを持って。

ジョンとポールの完全なる共作のこの曲ですが、ポールはインタビューで影響下にある曲を挙げています。それはJAMES RAYの[IF YOU GATTA MAKE A FOOL OF SOMEBODY]。彼は「クールなブルーズスタイルのワルツだ」と述べております。この曲はBONNIE RAITTも[GIVE IT UP]でカバーしてますね。これまたイイヴァージョンです。

JAMES RAYと言えば、ビートルズの面々にとったら縁のある黒人アーティストです。ジョージが87年に放ったスマッシュ・ヒット[ GOT MY MIND SET ON YOU]のオリジナルはこの人。歴史は巡りますな。

2006/09/21

THE BEATLES 1964.7~11

ポスト @ 8:25:49 | THE BEATLES

先日書き損ねた映画の話から(笑)。デジタル・リマスタリングされた2001年の時に久しぶりに劇場で観ましたが、やっぱり面白かったですよ、これ。基本的にドタバタコメディなんですが、なんか勢いがあるんですな。ついつい惹きこまれてしまいます。彼らの若いときの魅力がうまくパッケージされてると思います。

好きなシーンは「恋する二人」を列車の中で演奏するところ。後にジョージの妻となるパティ・ボイドが本当に可愛い!!(ちなみに当店カレー部部長H部君の永遠のあこがれの女性であります)彼らはこの映画中に知り合い、恋に落ち66年に結婚します。余談ですが、彼らは74年に破局。パティが流れ着いた先のその男は、ヤク中かつ人の嫁を公然と愛し続けたエリック・クラプトン。悪意がある言い方?そうですよ、当たり前(笑)。僕、大嫌いですから、クラプトン。しかしながら、親友エリックのためにジョージは果敢にも彼らの結婚式に出席しておるのですよ・・・・。んんんん・・・有名人の行動はやっぱりわからん・・・・・。まあジョージもオリビアと一緒になって幸せだったから別にいいんでしょうけどね。

あとはリンゴが川辺を寂しくさまようシーン。BGMにインストで「THIS BOY」が流れてます。このシーンのリンゴは迫真の演技を見せています。本当に寂しそう。なんでも前の日相当飲みすぎたらしく(笑)。要はかなりの二日酔いだったんですねぇ。

この映画の日本語タイトルは「ビートルズがやってくる ヤァ・ヤァ・ヤァ!」。命名者はなんとあの水野晴郎大先生だそうです。

日本でも大ヒットしたと聞きますが、実際はどうだったんでしょうねぇ?音楽的見地から見ている人たちは多分皆無だった気がしますが。まあ「アイドル」ですからねぇ。多分「ヴェンチャーズよりかっこよくて歌も唄うバンド」っていう認識じゃなかったんじゃないのかなぁ???あくまでも推測ですが。当時観た方にお話を聞いてみたいですね。うちの親とかは・・・観てないだろうなぁ・・・・・。当時もう20代後半ですからねぇ。

1964.11.27[I FEEL FINE/SHE'S A WOMAN]

これ、かなり重要なシングル。「アイドル」から「大人」への脱却への第一歩です。「ポップなロックン・ロール」から「ロック」への足ががりです。「中期ビートルズ」はここから始まったかもしれません。

A面B面とも非常に黒い。ブラック・フィーリングを自分達なりに完全消化した感じです。まずA面。リフを主体に曲を構成してます。これはジョンのアイデア。本人もインタビューでばらしてますが(笑)、ネタはBOBBY PARKERの[WATCH YOUR STEP]。ドラム・パターンはRAY・CHARLESの[WHAT'D I SAY]です。ギター・ソロはCARL PARKINSの影響下にあり、これがカントリー風味のテイストを醸し出し、曲に独自性を生み出しています。

イントロのフィードバックは革新的!!おそらくポップス史上初となるフィードバックの導入でしょう。これは当時使っていたリッケンバッカーやグレッチの音ではなく、ギブソンのJ-160Eというピック・アップ付のアコースティック・ギターで生み出されたものです。

B面はやはりジョンの裏から入るリズム・ギターが核。リトル・リチャード好きのポールが始めて彼を意識して書いた曲です。

歌詞の面でも少しずつ大人びた言葉が使われてきます。基本的にはただのラブ・ソングなんですが、「I FEEL FINE]なんていうほかのことを連想させる言葉だったり、「WOMAN」って女性を唄ってみたりかなり意味深になってきています。

これには重要な出来事が絡んでいます。それはボブ・ディランとの出会いです。かねてからボブが気になっていたジョンを中心に2度目のアメリカツアー中にディランとの面会の機会がニューヨークでもたれます。時に1964年8月28日。そしてあろうことにボブさんはご丁寧にもマリファナ持参で(笑:噂によるとボブは「抱きしめたい」の歌詞”I can't hide"を"I get high"と聞き間違えたとか)。こうして彼ら(特にジョンとジョージ)はディランにより新たな局面に向かっていくのでありました。

そのディランもビートルズとの出会い、そして初訪英時のアニマルズとの交流等により伝統的なフォークの殻からの脱却を試みます。64年に出した[ANOTHER SIDE OF~]で伝統的なフォークスタイルからの脱却を作風で試みた彼は、翌年の65年、遂に[BRINGIN' IT ALL BACK HOME]のA面でエレクトリック・バンド・サウンドを駆使し、より新しい表現方法にチャレンジし始めます。

よくディランを「フォーク・シンガー」という人がいますが、僕はそうは思っていません。元々はミネソタの田舎町でリトル・リチャードのコピーをやっていた人です。当時のある意味流行だったフォーク・ミュージックのスタイルを借りていただけです。ただし、トラディショナル・フォークに対する研究心や理解度は群を抜いていたと思いますけど。

まあディランの話は別の機会に。これまたとてつもなく長くなりますので(笑)。

このレコード、オリジナル盤の凄いのはやっぱり最初のフィード・バックかな?あと両面ともリズム隊が異常にタイトに聴こえます。リンゴのドラムは素晴らしいでっせ〜!!!!

2006/09/20

THE BEATLES 1964.3~7 Pt.2

ポスト @ 8:59:25 | THE BEATLES

前回の続きです。

64年の2月〜7月でアメリカの人々は初めてビートルズを目にします。エド・サリバン・ショーの出演、ファースト・アメリカ・ツアー、そして映画の公開、と「動く」ビートルズは若者の心を鷲づかみにします。おそろいのスーツ、マッシュルーム・カット、端正なルックス等々。そのビジュアル・インパクトたるや想像を絶するものだったと思います。リーゼントやクルー・カット全盛の時代に「ロン毛」ですからね(笑)。当然一番最初に飛びついたのはギャル達。しかしながら若いティーンの男の子の心も確実に捉えたのでした。

そう、彼らは自分達で曲を書いて自分達だけで演奏していたのです。バンドとしての形態を持っていたのは当然その前にもあります。西海岸を中心に巻き起こったサーフィン&ホッドロッド・ブームもそのひとつです。ティーン・エイジャーはエレキ・ギターを買い、ガレージに集まって演奏を繰り広げました。それがビートルズの登場により一大ムーブメントとなっていったのです。若者による若者のための音楽の誕生です。

57年にエルヴィスがロックン・ロールを「発明」した後、アメリカの音楽はソフィスケートされていきました。アイドルによるロックン・ロール・ポップス全盛の時代です。そこにはアメリカの「分業」による生産体制がありました。以前フィル・スペクターの項でお話したブリル・ビル・サウンドが最たる例です。このビルに詰めた作家達が曲を作り、レコード会社がその曲を買い、アーティストにあてがい、スタジオ・ミュージシャンを使ってレコードを作る、という業界伝統の音楽生産体制です。そこに自作自演のビートルズが圧倒的なビジュアル・インパクトを持って登場したからさあ大変です。

かつ彼らの音楽にはロックン・ロールが50年代に持っていた初期衝動を十分備え持っていました。かつブリル・ビル系のポップ感覚も持っているのです。要はビートルズがアメリカの若者の音楽を一気にまとめあげてしまったわけです。

ニューヨークのフォーク・シーンで活躍していたロジャー・マッギンはかねてからビートルズに注目していました。コーヒーハウスでビートルズの曲を弾き語りしたりして白い目で見られていたそうです。で、この映画。この映画で動くビートルズを観たロジャー・マッギンはジョージの弾くリッケンバッカー12弦ギターに注目。即座にこれを購入し、西海岸に渡りバーズを結成。ディランの唄う「ミスター・タンブリン・マン」をバンド・サウンドでカバーし、「フォーク・ロック」の幕開けを作りました。

ビートルズの登場により、「自分で作り、自分で演奏し、自分で唄う」というスタイルが定着していきます。それはアメリカの音楽産業の大転換ともなります。そしてビーチ・ボーイズやボブ・ディランなどが互いに影響を与えつつ、1966年に向け、それはロックン・ロールからロックへの転換となっていくのです。